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2005年度患者満足度調査結果と改善項目
例年通り、春の患者勉強会に先立ち今回も満足度調査を実施致しました。お忙しい中、ご協力頂きまして有り難うございました。勉強会でもアンケート調査結果について報告致しましたが、改めて仁成航路に御報告致します。
【 I 】アンケート回収率
患者さん・ご家族ともに、初年度に比べて20%程度低下いたしました。新鮮味の欠如やいくら言っても無駄という諦めが主因でしょうか。このような調査は継続する事により成果をあげるものです。継続した調査の結果、クリニックの改善目標が明確化し、その成果が判定でき、更に新たな課題が浮かび上がって参ります。気持ちの良いクリニックにするのは皆様のご意見です。これからもご協力お願い致します。
患者満足度調査:回収率(図1)
【 II 】満足度
患者さん・ご家族ともに、80%以上の満足度でした。また、満足度分布において不満や、やや不満が減少しているのは、クリニックの対応を評価して頂いた結果と考えております。しかし、回収率の低下を考えますと、未回収の方の中に不満足が含まれている事も考えられます。その様な方に満足度を上げて頂き、アンケートに参加していただくよう今後も努力いたします。
患者・ご家族満足度(図2) 患者さん:満足度分布推移(図3)
【 III 】設問2(患者さん、ご家族の要望・意見) 
(1) スタッフの対応および体制

2003年は「忙しすぎて余裕がない」「雑な対応」「感情を出すスタッフがいる」「事務的」、2004年は「雑な対応」「事務的」「穿刺技術やその他技術的向上」を望む声が多かったが、2005年では依然「事務的」という声が残っているものの、以前に比べるとシステム化が進んだためか改善が認められます。また、昨年より実施しています受け持ち看護師によるスタッフレターを通じ長期間の体調変化をお知らせしていますが、ご家族に対する説明にも役立っているように思います。今後もレターの内容を吟味し、有意義なレターにしてまいります。

(2) スタッフ不足

年々減少しています。これはスタッフ体制の確立、システム化が進んだためと考えます。

(3) 診療・治療に関する事
「検査結果等の情報が早く欲しい」「薬や注射の説明を分かりやすくして欲しい」との声が昨年に続いて寄せられました。過去2回の調査に比べ増加しており、結果を真摯に受け止め、改善を期して参ります。また、「治療薬の説明書が欲しい」とのご意見がありましたが、当院では院外処方を発行しており、ご希望の方は調剤薬局に申し出てください。ご家族から「個々の状況により必要な検査を受けて予防して欲しい」「患者のわずかな変化に迅速に診察、処方、多病院への紹介をして欲しい」等のご意見をいただきました。これを踏まえて今回、最新の超音波診断装置を購入いたしました。心機能・消化器・甲状腺・副甲状腺・シャント血流等の検査が可能です。当院にて定期的に検査し、異常を認めれば専門医に紹介する体制と致します。

(4) 患者さんとのコミュニケーション
過去の調査を通じて医師に病状についての説明や相談を望まれる声が聞かれます。回診時や穿刺時に出来るだけ話すよう心がけておりますが、アンケートの結果によればまだまだ不足しているようです。「忙しそうだから」と遠慮せず、いつでも何でもご相談下さい。


(5) 施設・設備に関する事
トイレや廊下に手すりを付ける等、四肢障害者に対する設備を希望する意見がありました。ここ数年車いすの利用者が増加しており、手すりの需要も益々高まる事から設置に向けて検討して参ります。

(6) 喫煙に関する事
今回の調査で、分煙や禁煙の希望がありました。7月10日より院内全面禁煙を実施しています。


(7) 送迎に関する事
送迎制度の廃止は困るとの意見がありました。今年1月の仁成航路で介護制度の変更に伴い現状の送迎制度を変更する事をお伝え致しました。現在のところ、新たな送迎システムが構築されておりません。当面は現状を継続致します。
患者さん:設問2 内容推移(図4)
ご家族:設問2 内容推移(図5)
総括
前年度の改善項目のうち、今回の調査でも沢山のご意見を頂きました診療・治療に関するご要望は改めて検討し、改善して参ります。数年来、組織の改変や業務プロセスの見直しにより、効率的な業務が行われるようになりましたが、その反面、スタッフの態度が事務的であるとの意見が出てきました。これは効率的な業務を遂行するあまり、心配りが欠けているのかも知れません。管理業務改善委員会は、今年の大きなテーマとして“サービスマインドの向上”を掲げています。スタッフ一人一人のサービスマインドが向上すれば事務的な態度は一掃されると期待しております。私も全力でこの運動を推進してまいります。
心配りの行き届いた“ほっとする”暖かいクリニックを目指してまいります。