掲載内容

仁成クリニック
各委員会活動報告(平成20年度上半期)
寄稿・・・・・「私の『腎生航路』」松井 濱子 様
寄稿・・・・・「わぁ~! 5匹だーっ 大変 大変!! どうしよう」薮内 剛 様
第ニ仁成クリニック
教えて!Dr.ビーン!!【第十二回】楽しく食べましょう
栄養士直伝!春爛漫お花見弁当
アロマオイルについてご紹介!
阪急沿線旨い処/お知らせ/その他/編集後記

理事長ごあいさつ

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3月から様々な議論を呼んだ定額給付金の配布が始まりました。総額2兆円が全国民に漏れなく?配布されるとのことですが、一口に2兆円(1億円の2万倍)と言われてもピンときません。国会では、社会保障や医療、雇用対策や将来に役立つ投資(米百俵の精神)に有効に使うべきではないかとの反対意見が出され、国民の70~80%がこの制度に反対していました。麻生総理がいう未曾有の経済危機に対応する景気刺激策だという論拠も今ひとつ納得がいかないように思えます。しかし、800兆円の負債を抱える日本が、ますます不況に陥っていけば我々の生活も更に厳しくなるわけで、当面の対策として致し方ないものかとも思います。世の中の事象は、本当に複雑で簡単な解決策がないものだと60歳前にしてつくづく感じます。
物事を考えるにあたって、安岡正篤氏は三つの原則があると述べています。
まず、第一に物を目先で見るのと、長い目でみるのと両方あるが、原則として出来るだけ長い目で見ることを尊重しなければならない。次に物を一面的に見る方と多面的、全面的に見る方とがある。これも多面的、出来れば全面的に見る方が良い。第三には、物を枝葉末節で見るのと、根本的に見るとの違い。根本的に深く考えることが肝要と述べています。
アラブの話にこんなものがあります。瀕死の父親が3人の息子を集め、「わしの財産は17頭のラクダだ。お前たちには年の順に、ラクダの半分、3分の1、9分の1を残そう」と言い残し、この世を去った。その後、何年も兄弟は争った。17は半分にも、3分の1にも、9分の1にも出来ないからだ。ある日、通りがかった賢者が「私がラクダを1頭貸そう」と申し出た。するとラクダは18頭になり、長男が半分の9頭、次男が3分の1の6頭、三男が9分の1の2頭をとった。そして賢者のラクダの1頭だけが残り、全て丸く収まった。
枠にとらわれない発想をすれば、問題を解決できる場合がある。17頭という事実に縛られると永遠に解決しない。見た目や固定観念に囚われないことが大切だという話です。
大変難しい事ですが、是非心すべきことと思います。麻生総理がこの三つの原則をご存知であることを切に願います。仁成クリニックも従来の枠にとらわれることなく、患者さんやスタッフに喜んでいただける為に一所懸命考えて対処してまいります。

イラスト2

理事長   依藤 良一

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