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平成22年度
委員会活動報告

【危機管理委員会】

岡崎 恒夫/玉岡 充行

危機管理委員会は、院内の危機管理について取り組んできました。
定期的な情報提供や注意の喚起などスタッフへの啓蒙を行い、ミスの減少に向けての活動や停電および防災訓練の実施を継続し、災害対策や院内感染に関しても委員会を中心に危機管理に努めて参りました。
また、平成22年度活動目標としては、両院共通で、“インシデント・アクシデント件数の発生率0.5%以内”を掲げてきました。

年間の活動内容は、

  1. 危機管理委員会の定期開催(1回/月)。
  2. 定例委員会での、インシデント・アクシデントレポートの分析と対策立案。
  3. マニュアル改訂の検討。
  4. 停電訓練の実施。
  5. 防災訓練の実施。
  6. 感染対策委員会の定期開催(1回/月)。
  7. 機器メンテナンス(定期消耗部品交換の実施等)。
  8. 透析液清浄化への取り組み
  9. その他。

です。

インシデント発生率

次に、今年度のインシデント・アクシデント件数を報告致します。
仁成クリニックにつきましては、総透析回数15585回に対し、72件のインシデント報告が挙げられています。昨年度は、60件の報告がありましたので12件の増加となっていますが、インシデントの発生割合は0・46%(昨年度:発生率0・33%)と若干の増加となっています。

第二仁成クリニックにつきましては、総透析回数8217回に対し、38件のインシデント報告が挙がっています。発生割合は約0・46%(昨年度:発生率0・61%)です。
ミスの原因は、仁成クリニックで90%、第二仁成クリニックで92%が確認不足と目立っており、焦りや思い込みが、確認作業の不徹底に繋がっていると考えられます。
ミス発生から発見までの所要時間について見た場合、約半数は30分以内に発見対応が出来ているのですが、反対に時間を要す事例もあり、ダブルチェックの徹底などチェック体制の再認識が必要と思われます。再度、こういった意識を各スタッフに浸透させ、ミスの早期発見、早期対応を心掛けると共にミスの減少に努めて参ります。
また、来年度も両院ともにインシデントの発生を0.5%に抑えるように努めていきたいと考えています。

さらに今年度から透析液清浄化の管理にも取り組んできました。
具体的には清浄化に向けての設備管理、エンドトキシンや生菌検査の実施です。 エンドトキシンについては両院とも検出されず、生菌においても基準値内にあり安全で適正な透析を受けていただくことができます。来年度も同様に透析液清浄化に取り組んで行きたいと思います。

仁成クリニック インシデント・アクシデント件数
第二仁成クリニック インシデント・アクシデント件数

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