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『阿蘇山、大きな山ですね!

看護師 阿部 浩二

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今年2月、家族で九州旅行に」行ってきました。熊本まで新幹線で、そこからはレンタカーで回りました。熊本と福岡だけでしたが楽しい旅行になりました。阿蘇山と熊本城が見たいと思っていたので、この二県になりました。「まあぼちぼち行きますか」という感じで旅行をスタートさせました。
初日は熊本城に行きました。大きい石垣に子供らは写真を撮りまくっていました。二日目は昼ごろ高千穂峡に、それから熊本に戻る際に阿蘇山に行きました。テレビや写真では何回も阿蘇山は見たことがありましたが、一度は本物を見てみたいと思っていたからです。阿蘇山は、裾野から車で火口まで車で行けるのですね。私、知りませんでした。火口からは車を降りての散策となりました。火口はガスの匂いが凄く、半時間ぐらいしかいれなかったのが残念でしたが、十分満喫できるものでした。九州ご出身の方や旅行に行かれてご存知の方もいらっしゃると思いますが、初心者の私にとってはこの阿蘇山の風景に「びっくり!」とともに感慨深く、何か考えてしまうものを感じました。
裾野から周りの風景の変化に、思わず「すごいな」と呟きつつ、火口に着いた時はもう「なんじゃ、これは!」という感じでした。周りのすごいパノラマに暫し唖然、まさにSF映画の一場面のようでした。この山の噴火がどのくらい凄いものか、ちょっと想像もつかないスケールでした。火口から盛り上がった地表の形、そして遥か下に薄く青色をしてもくもくと煙を挙げる火口。硫黄の匂いがさらに強烈な印象を膨らませました。何もかも忘れたかのように、ただ見とれて散策路を歩いていました。昨日見た熊本城は、人工による造形美でしたが、ここにあるのは雄大な自然の造形美(?)そのものでした。
数年前、宮崎で噴火による火山灰の災害があり、地域の人たちは大変な思いをされているのを報道で見ました。そして、昨年の東北における震災と、日本は自然災害に晒されている国だと思えることが多々あります。阿蘇山も、地域の人々に多大な自然災害をもたらしたことだと思います。

しかし、現在の阿蘇山は自然の観光地として日本全国、世界から人々が来ています。他の地域にも観光地として発展しているところがあります。これは、単に営利目的ではなく、他に伝えたいことがあるのでないか。車に乗る際にふと思いました。

この地域の人たちが、長い年月厳しい自然と向き合い、そして自然の力の強大さに畏敬の念を持ち続けていることが伺えました。この自然の力や脅威を後世に伝えていくことが正に観光地として発展に繋がっているんだなあと思いました。
また、この地に暮らす人たちの気質や美質は、日本人の素晴らしさの本質かもしれません。東北の震災に遭われた人々にも同じ気質や美質があるのではないかと思います。
阿蘇山や高千穂峡、そして熊本城を見て、その美しさ、見るものを圧倒する迫力。日本の国の美しさ、そして人々の力強さを改めて感じました。「日本の国はよいものだなあ。」と改めて思わされる光景がそこにあるからです。
子どもたちの目にはどのように映ったのでしょうか。将来、自分で見に来てほしい思う親父でした。帰る際に見た山頂付近のカルデラ湖。母親の懐のように見えました。母なる大地、母なる山に見えました。帰るとき、思わず「ありがとうございました。」お辞儀をしてしまいました。

写真02

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