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世界のお正月

お正月といえば日本で最も大切にされている文化のひとつですが、世界ではこの一年の最初の日をどう過ごしているのでしょうか?国や民族や宗教のちがいで祝い方はさまざまです。というわけで、海外の新年を調べてみました。

アメリカ
多くの民族が暮らすアメリカでは、お正月の過ごし方もさまざまです。祝日(休日)は一日だけで、三一日の夜からホームパーティを開いて、家族や友人と新年を祝う人も多くいます。ニューヨークのタイムズスクエアでは、毎年一日の午前0時までのカウントダウンが行われます。一日になると花火が打ち上げられ、賑やかに新年を祝います。新年のイベントと言えばアメリカン・フットボール一色です。全米大学チャンピオンを決めるローズボールは特に盛り上がり、大勢の人が熱狂しますが、二日から仕事をする人が多いです。
中国
中国では、お正月は「春節」とよばれる一年でもっとも重要な祝日です。旧暦の一月一日に行われるため、毎年一月終わりから二月半ば頃の間になります。遠くにいる家族や親戚も集まり、新年の神さまをにぎやかに迎えます。町中では獅子舞の催しなどが行われ、魚や肉料理、もち米と八種類の木の実でつくる八宝飯などがふるまわれます。縁起がよいとされる赤い袋に入れたお年玉は、結婚していなければ大人でももらうことができます。また、新年のあいさつに贈るお菓子や果物にはそれぞれ意味があり、たとえば落花生や栗は「子どもが生まれますように」との願いがこめられています。
韓国
韓国も中国と同じく旧暦の一月一日に新年の行事をおこないます。人びとは故郷に帰り、祖先のために祭壇をつくって、お供えをして家族全員でおまいりします。西暦一月一日は「新正」と呼び、大晦日には除夜の鐘を聞きます。除夜の鐘は日本と違って三三回で、三三というのは仏教において観世音菩薩が衆生済度のために三三に分身したことに由来するとか、生死吉凶を越えた三三の世界に国泰民安を願うといった意味があるそうです。「新正」は年が変わるというだけの普通の祝日なので、二日からは仕事始めです。
タイ
タイでは、四月半ば頃に旧正月を祝います。町で出会った人々が水をかけ合って新年を祝う「ソンクラーン(水かけ)祭り」は国中で盛り上がる行事です。
水をかけるのは「清める」ためで、相手に敬意を示すという意味もこめられていて、見ず知らずの人にも水をかけ合います。北部のチェンマイで行われる水かけが、もっとも派手なものとして知られています。

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