震災の備えとして
東日本大震災から5年が経ち、復興がままならないうちに、又大きな災害が起こりました。
阪神大震災を経験された患者様は、地震のたびに当時のことを思い起こされておられるのではないでしょうか。今後も大地震が起こる事は懸念されており、本当に他人ごとではありません。もし、また私達の地域で大地震が起こった時、どのように対応すればよいか・・どのような対応ができるか?と全く予測のつかない事態に対する不安は拭い去る事ができません。
透析患者様にとって、「透析ができるか」が最も不安なことだと思います。私たちも、「いかに透析ができる環境を確保するか」について検討をしています。透析ができる条件は、「医師とスタッフが居ること、機材が揃っていること、そして電気・水が確保できること」です。東日本大震災から5年が経ち、復興がままならないうちに、又大きな災害が起こりました。
阪神大震災を経験された患者様は、地震のたびに当時のことを思い起こされておられるのではないでしょうか。今後も大地震が起こる事は懸念されており、本当に他人ごとではありません。もし、また私達の地域で大地震が起こった時、どのように対応すればよいか・・どのような対応ができるか?と全く予測のつかない事態に対する不安は拭い去る事ができません。
透析患者様にとって、「透析ができるか」が最も不安なことだと思います。私たちも、「いかに透析ができる環境を確保するか」について検討をしています。透析ができる条件は、「医師とスタッフが居ること、機材が揃っていること、そして電気・水が確保できること」です。
兵庫県透析医会・日本透析医学会・日本透析医会では、阪神や東日本大震災の教訓から災害対策のシステムが構築されています。しかし、果たして震災当日にこういったインフラ条件などが揃うか?というと、その保証は何もありません。従って、震災後数日間は透析ができないことを想定した対応策も考えておく必要があります。
兵庫県透析医会・日本透析医学会・日本透析医会では、阪神や東日本大震災の教訓から災害対策のシステムが構築されています。しかし、果たして震災当日にこういったインフラ条件などが揃うか?というと、その保証は何もありません。従って、震災後数日間は透析ができないことを想定した対応策も考えておく必要があります。
患者様ご自身ができることは・・・・
震災当日が、最終透析から何日目になるか(週3回透析をされている方で、短くて当日、長くて3日目になる場合があります。)を考えて、
- 震災直後から水分・塩分をできるだけ控える(汗が出る季節は緩めに)
- カリウム含有食品をできるだけ避ける(生果物、生野菜、卵類など)
この様な事に気を付けながら、クリニックと連絡を取って今後の対策を検討しましょう。
そして、「透析ができなくなる事態が起こるかもしれない」事を念頭に置いて、
- 体重を増やしすぎない(余裕のない体重コントロールをしない)
- ご自身の血清カリウム値を把握して、カリウムを多く含む食材を摂りすぎない
- お薬手帳やカリウム吸着剤などすぐに持ち出せるように保管しておく
右の事を日ごろから心がけておくことが最も大切な事です。
クリニックでは・・・・
災害時、優先的に通話ができる「災害時優先電話」の登録をしています。この電話で、災害用伝言ダイヤルのシステムを利用し、クリニックの状況をお知らせできるようにしています。念のため、その方法について再度お知らせします。
クリニックの状況を確認する場合(伝言再生方法)
- 【171】にダイヤルする
↓ - 音声案内に従って②(再生)を選択する。
↓ - クリニックの電話番号を入力する
仁川は(0798)51・8141
川西は(072)756・8141
↓ - 「1」を押して「#」を押す
↓ - クリニックからの情報が流れます。
*クリニックの電話番号に録音をしないで下さい(初めの録音が消去される場合があります)
自宅以外に避難されたときの伝言方法
災害用伝言ダイヤルをご利用頂き、避難先や避難先の電話番号を録音して下さい。クリニックから伝言内容を確認し、避難先へ連絡を取ります。
- 【171】にダイヤルする
↓ - 音声案内に従って①(録音)を選択する
↓ - 自宅の電話番号を市外局番から入力
↓ - 「1」を押して「#」を押す
↓ - 「ピッ」という音の後に30秒以内で氏名と避難先電話番号を録音する
↓ - 「9」を押して「#」を押す
災害用伝言ダイヤルは、クリニックに職員が来て、初めて機能することですが、事前に体験して操作方法に慣れておかれるとよいかと思います。詳細はスタッフにお聞きください。
透析中に地震が起きたら・・・・
- 先ずは、針が抜けないように、手に掛けている透析回路(チューブ)をしっかり握ってください。
- 当院では基本的にコンソール(透析の機械)のストッパーをかけていません。これは、地震の揺れによる機械の転倒予防のためです。そのため揺れが生じるとコンソールが動いてチューブを引っ張る可能性があります。
- そして、落下物による怪我を避けるため、掛物を頭から被ってください。
- 揺れが収まったら、状況に応じて順次対応します。
今回ご紹介したことは、災害対策の一例です。先にも申し上げましたが、実際に地震が起こった時にどのような状況になるかは本当に予測がつきません。少しでも、できる事を日々の中で考えておくことが、少しは安心につながるのではないかと思っています。後は、起こった時にできるだけ落ち着いて対処していきたいものです。