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理事長ごあいさつ

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みなさん明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

平穏で幸多い一年であることを祈っています。
昨年は、うれしい事や悲しい事、腹立たしい事やビックリする事が数多くありました。
仁成会も開院25周年を迎え5月の患者会では金美麗氏に記念講演をしていただきました。25周年といえば昨年当初にマスコミを騒がせたスマップの解散騒動がありました。一旦、何とか解散は免れたようですが、その後も不協和音が聞こえた彼らは、結局、年末には解散に至ってしまいました。
しかし、安心してください、仁成会に解散はありません。
話は変わりますが、昨年のノーベル賞医学生理学賞に大隅良典博士が選ばれました。日本では3年連続、25人目の受賞者となりました。日本の基礎研究の素晴らしい功績に一国民として嬉しく思いますが、彼は、受賞後日本の基礎研究の窮状に言及し、危機感を抱いていると述べています。世は産学共同研究がもて囃され、直ぐに成果の出る研究が主流となっています。将来の人類に多大な貢献をするかも知れない、しかし、直ぐには役立たない基礎研究には国からもマスコミからも注目されず、一研究者の探究心と努力によって継続されています。
世の中のコンピューターは、ますます進歩し、人工知能だ!車の自動運転だ!と騒いでいます。私の好きな哲学者の故池田晶子さんは、次のように言っています。『コンピューター社会の基本理念であるところの“便利”という思想、これが諸悪の元と言えます。
“便利”の別名は“早い”ということでしょう。手間が省ける、時間が省ける、目的地に早く着く。つまり、時間が短縮できるということが現代人にとっての価値なのです。それなら人は、何のために時間を短縮したいのか。時間というのは、言うまでもなく自分の人生の時間です。現在の時間を節約することで将来にそれが貯蓄できるといった感覚なのでしょう。貯蓄した将来の時間のそこに何か幸福といったものを期待しているみたいです。しかし、“将来”なんてものは、よく考えるとどこにも存在していない。現在、幸福である以外に幸福であることはあり得ない。』…………….深い言葉です。
私も今年一年、落ち着いてもう一度“基礎固め”をしていきたいと思います。
最後にもう一つ彼女の言葉を記します。『幸・不幸とは、境遇とは別の事だ。幸福とは、努力である。外的なあれこれによらなくても、いかなる境遇にあろうともそれ自身で常に幸福であることができるための魂の努力である。』 みなさん、一緒に努力して幸福を掴みましょう。

理事長   依藤 良一

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新年おめでとうございます。

『年頭の挨拶を考えてください…』「えっ?もうそんな時期か…」
還暦だ!年男だ!と言っていたのにもう酉年がやってきました。年々、月日が経つのを早く感じています。
さて、今年は、丁酉(ひのととり)という干支になるそうです。六十年に一回廻ってくるこの干支の年はどのような一年になるでしょうか?
酉年の酉は、元々酒という漢字が語源と言われている様に実りの年(酒を造れる程、豊作である)と言われる反面、干支の雑学などで検索すると、発展的な動きの多い変革の年とも言われています。
例えば六十年前の一九五七年は次のような出来事があったようです。

・新五千円札・百円硬貨の発行
・東京が八五一万人の人口になり世界一の人口都市になる
・原子力研究所において、日本で初めて「臨界」に達し、原子力の灯がともされる
・アメリカへの自動車輸出開始
・ソ連が世界初の人工衛星打ち上げ成功
昨年から、火山噴火や地震頻発・台風など自然災害も多く、フィリピンやアメリカ大統領の交代、お隣の韓国大統領の問題などすでにその兆しがありますが、今年も様々な変革が起こりそうです。明るい・楽しい変革なら大歓迎ですがねえ・・・・。
私たちの周囲でも程度の大小はあるけれど何かしら変化はあるかものしれませんが、良きにつけ悪しきにつけ起こった出来事に個々が対応しながら、今年も無事過ごせる様にしましょう。

第二仁成クリニック院長  吾妻 眞幸

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