各委員会活動報告【平成19年度総括】
【情報企画委員会】
委員長 柴田 聖子
平成19年度後期は、院内勉強会を以下のように実施し、スタッフの技術・知識の向上に努めています。
- 9 月:敬語の使い方
- 11月:水分管理、指導に向けてのディスカッション
- 防災訓練(火災発生時の護送・搬送による避難訓練実施。)
- 1 月:鉄剤について
- 2 月:二次性副甲状腺治療薬(レグパラ錠)について
偶数月にカンファレンス実施を目標にしていました。今後も、統一した透析中のケアや透析生活へのサポートが出来るようカンファレンスを継続的に実施していきたいと思っています。
自己管理上のメッセージは、12月に「水分管理・インフルエンザについて」・1月には、仁成航路25号に「手洗い体操」を紹介しました。痛みや痺れを和らげる効果と手洗い時に活用して頂ければ、感染予防にもなります。今後も、患者様の関心の高いテーマを取り上げ、掲示します。
透析食レシピも1~2品目/月のペースで更新していますので参考にして頂ければ幸いです。
今年度Qぼっくへの投稿は、ありませんでした。今後も、患者様に満足していただけるよう努力していきたいと思っておりますので、ご意見やご要望などお待ちしております。
【危機管理委員会】
委員長 玉岡 充行
平成19年度の危機管理委員会は、以下の事項を主たる活動目標とし、インシデント・アクシデント件数の減少に向けて活動を行って参りました。また、院内感染や災害対策に関しては、今年度も継続した活動ができ、危機管理に貢献出来たのではないかと考えております。
- インシデント・アクシデント報告、前年度の108件から40%減少。
- 情報提供や注意の喚起を継続して行う。
- 事故対策を風化させない。
- 停電および防災訓練の実施を継続。
- 機器メンテナンスの強化。
- 抜針事故0件の継続。
- 感情トラブルを起こさない。
年間の活動内容は以下の通りです。
- 危機管理委員会の定期開催(1回/月)
- 定例委員会での、インシデント・アクシデントレポートの分析と対策立案。
- インシデント・アクシデントレポートの改訂。
- 各種マニュアルの改訂。
- 血液回路の仕様変更。
- 停電訓練の実施。
- 防災訓練の実施。
- 機器メンテナンス(定期消耗部品交換の実施等)
- 感染対策委員会の定期開催(1回/月)。
- その他。
最後に平成19年度、4月から3月末にかけてのインシデント・アクシデント件数を報告致します。
総透析回数18705回に対し、94件の事故報告が挙げられています。昨年の同一時期では、108件の報告がありましたので14件の減少となっています(図.1)。ミスの発生頻度としては0.5%(昨年・発生率0.57%)やはり若干の減少となっています。
ミスの原因としては、昨年と同様に、確認不足が全体の86%となっており、焦りや思い込みが、確認作業の不徹底に繋がっています。
ミスの原因について種類別(図2)に見てみると、薬剤注入、運転入れ忘れ、体重に関する項目でのミスが目立ちます。また、その他の項目に関しては、処置に関するうっかりミスや、指示受けミスが多く、いずれの項目においても確認作業を怠っている事が原因です。この結果をふまえ、各スタッフに「確認作業の徹底」を継続的に喚起し、ミスの減少に努めて参ります。
【訂正とお詫び】
上期においての中間報告時に、抜針事故2件とグラフ中に示していましたが、これは、透析終了時の回収操作中における手技的なミスによるものであり、治療中の抜針事故ではありませんので訂正し、お詫びを申し上げます。
【広報委員会】
委員長 山添 登志江
目標 :患者様や地域医療機関への広報活動
― コミュニケーションの改善 ―
今年度の活動実績
『仁成航路』
今年度も年4回、無事発刊できた事に“ほっ”としています。
患者様や職員に原稿を依頼したとき、快くお引き受けいただいたこと大変感謝しております。 原稿を依頼し、原稿を頂き、紙面に掲載、多くの方に読んでいただく、確実にコミュニケートできていると実感しています。ありがとうございました。
『メーリングリスト』の実施
(多くの方へスピーディーな情報発信、情報交換)
昨年3月に患者様及びご家族の方に参加意思のアンケートを実施し、回収率64% 参加したい、興味がある、で約40%の方の参加意思を頂いておりました。が、今現在実施にはいたっておりません。何度もテストを繰り返しましたがよい結果が得られませんでした。でも、あきらめたわけではありません。もう少しお待ちください。もうそろそろ「お待たせしました実施いたします?」といえそうです。
『ホームページ』のリニューアル
当初、完成アップ3月10日頃を予定し取り組みました。先ずはじめに、いわゆる病院らしくないもの(明るく楽しいもの、見た感じ興味を引くもの、遊び感覚があるもの)かといって、ふざけすぎたものではなく、クリニックの理念、クリニックが患者様に出来ること、関わり方、日々の活動等をしっかり伝えることが出来るような内容を検討いたしました。
案として、動画を取り入れる(理事長挨拶、院内紹介、駅からクリニックまでの地図、etc)これは視覚的、聴覚的に訴えることにより、よりインパクトがある。トップページに検索アイコンを多く載せる、これは自分が今見たい情報にすぐ繋がるよう、利用者の方が途中であきらめることなく見たいところを最後まで見ていただけるように考えました。以上のようなことから業者と試行錯誤し、今出来る最高のものを製作中です。遅れてはいますがまもなく完成予定です。ご覧頂き、またご意見をください。
『第二仁成クリニックパンフレット』作成
本院の受付カウンターにも置いておりますので、必要な患者様はご自由にお取りください。
今後の活動として
『仁成航路』は内容の更なる充実と継続、『メーリングリスト』は実施と健全な運営ができるよう体制を整えること。『ホームページ』は定期的な内容の更新に加え、タイムリーな情報の公開をし、見る側を飽きさせないこと。他に、名札の活用の継続やパンフレットの活用等々、今年度不十分だった院外の広報活動をどのように展開していくかが次年度の課題となりました。