掲載内容


理事長ごあいさつ

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新年明けましておめでとうございます。今年も皆様にとって良い年であることを願っております。毎年、新年号の巻頭言は大変気を使います。新年を迎え、希望に溢れる話をしたいのですが、楽しい話はなかなか出てきません。困った挙句、干支にまつわるウサギの話を一つ。皆さんもイソップ童話のウサギとカメの話はご存知でしょう。ウサギとカメが走りっこをして、油断したウサギがコツコツと歩むカメに負けてしまう話です。でもその後、負けたウサギがどうなったかご存知でしょうか?競争に負けたウサギは自分の村に帰りましたが、村のウサギたちは大変怒ってこのウサギを村から追い出したそうです。近くの山で暮らしていたウサギはその後、オオカミが村にやってきて若いウサギを生け贄に出せと言って村のウサギたちは困っているという噂を聞きます。そこで名誉挽回に勇気を出してオオカミを騙して谷に突き落とし、若いウサギを救って再び村で平和に暮らしたそうです。この話は、新潟県の民話として残っているそうです。イソップ童話が日本に入ってきたのは16世紀だそうですが、慢心し、失敗したウサギに救いを与えた日本人の優しさが感じられ、日本人として誇りに思いました。この優しさ、寛容さは最近の日本では感じられなくなりました。昨年の仁成航路10月号に最近の日本人における“絆”の薄さについて書きましたが、本当に昨今の日本人はどうなっているのでしょうか。インターネットを眺めていると、相談コーナーにこんな話が出ていました。30人ほどの会社で忘年会を企画したところ、出席者は部長、課長、幹事とその幹事を哀れに思った新入社員の4人だけだったそうです。なんと寒々しい職場でしょうか。団体の規律より個性を重んじる教育?に転じた結果、他人との関係性を閉ざし、自分の考え以外は受け入れない、自分の希望を押し通す人が多くなったように思います。まるで北朝鮮や中国のようです。医療においても、患者さんから患者様へと名称が変化し、医療はサービス業だとマスコミに取り上げられ、医療側と患者の意識も大きく変貌しました。昭和40年代までは、パターナリズム【医療は医者に任せておけばよい】がまかり通っていました。今どき、こんな医者はめったにお目にかかりませんが、反対に医療サービスを履き違えてリゾートホテルの客のような振る舞いをする患者さんの話を聞くと悲しい気持ちになります。最後は、ボヤキで終わってしまいましたが、今年一年、医療サービス(良い医療の提供)を更に心がけてまいります。宜しくお願い致します。

理事長   依藤 良一

第二仁成クリニック

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新年明けましておめでとうございます。
昨年は政治的には、経済問題、尖閣列島問題など様々な問題が浮き彫りになりました。わが国のリーダーは朝令暮改の政策を連発しているように感じます。君子豹変の教えのごとく、素直に過ちを認めより良い国づくりをしてほしいものです。医療政策も例外ではなく、ますます厳しいものになってくる事が予想されますが、仁成会では医療の質を確保し、より良い透析生活を過ごせるように努力したいと考えています。
今年は、皆様にとって良い年になるように祈願し、新年の挨拶とさせていただきます。

院長  吾妻 眞幸

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