中学生の頃、書取りの試験でイッショケンメイを漢字で書けと云う問題が出て、一生懸命と書いたらバッ点を貰ってしまった。帰って辞書を引いてみると、『一所懸命』の項に『一生懸命』と同意とあったので、早速先生に点数の命乞いをすると、授業中何しとる、先生の云うことをよく聞け、と大目玉を貰って、藪から蛇でした。
戦国時代、群雄が割據(かっきょ)したり、下克上があったりで、主君から戴いた領地を命懸けで守ったことから出た言葉らしい。己の家禄、家名のみならず、親族家来をも守り、あわよくば天下人になるために命を賭して戦い抜いた有様はNHKの大河ドラマを見てもよく分かります。
私が50年前、自営業を開くため現地に来て驚きました。まず地籍と字地名が違うのです。その他、戦時中軍隊が勝手に付けた地名、村の人が使ういわゆる俗称があって、どれを書いても郵便は届いたから認められた地名には違いないです。やがて町村合併の時代、A市に行くか、B市につくか論議の末、A市に合併後、B市に分村合併が決まりました。短期間に三回の住所変更。更にまたご丁寧にその後、土地名整理とかの理由で最近やっと今の現住所名を戴いたのです。私は一ヶ所を懸命に守って仕事をしているのに、地名の方は勝手に5回も変わり、名刺の印刷や住所変更届の呈出に大わらわでした。
以前住民検診で受診を推められ、早速医師の指示で大学病院に転医を命じられ、腎不全の有難い病名を戴いて服薬を重ね食事療法を続けたのに、やせるばかりでとうとう仁成クリニックのお世話になることになりました。以来先生方の懇切なご加療と、従業員の皆様の優しい看護や楽しい会話、ビデオ観賞などして楽しい透析を続け、一生を懸命に全う出来る自信をつけて戴きました。ありがたいことです。
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