あけましておめでとうございます。\(^o^)/
今年も一年新たな気持ちでより良い透析生活が送れますように。私たちも頑張ってサポートさせていただきます。宜しくお願いいたします。m(_ _)m
さて、お正月は皆さんどのように過ごしておられますか?どうしても飲んだり食べたりする機会が増えるこの季節・・・食べられる事はよいことです!!でも、検査結果が気になりますよね。仁成クリニックの治療方針を平たく言えば・・・「よく食べて、よく動いて、十分に透析をする」ことです。そうは言っても、季節によっては食欲はなくなるし、透析後に血圧が下がれば食べたくないし・・・
患者様の中には、検査結果が返ってくると「栄養不足」「蛋白質を摂る様に」と医師に言われた方もいらっしゃいますね。ご本人にすれば「食べてるつもりなんだけど・・・」ということもありますよね。逆に、気をつけているのになぜかリンやカリウムが上がる・・・これじゃ食べられなくなると悩む人も居られるかもしれません。
ご存知のように透析をすることは、ベッドに横になっているとはいえエネルギーを消耗しています。だから、栄養を十分に摂ることはとても大切になってきます。食べるといっても、胃の許容量は人によって違います。たくさん食べられない方もおられます。それに、好き嫌いや日ごろの食事の傾向もあるし、家庭環境なども諸々の条件もありますよね。食欲があって、何でも食べられる方は良いけれど、あまり食べたくない・・・でも食べないといけない・・・そんなときに、少しの量で効率よく蛋白やエネルギーを摂れる食品やリンが低めの食材って何があるの?と聞かれることがあります。・・・難しい。・・・食材といっても山ほどありますから。
そこで、今回は、皆さんが良く使われる(だろうと思う)食品の栄養成分を調べてみました。食品成分表は100g当たりの目安が表示されていることが多いのですが、今回は日ごろ食べられている分量で栄養価を表示している資料を基にしています。手始めに主に蛋白源となる肉類、魚類を挙げてみました。表の「加食部重量」というのは、実際に食べられる重さと考えてください。
先ずは肉類です(表1)。牛肉と豚肉では1枚の重さが違うので重量をある程度揃える為、豚肉は2枚で換算しました。 この表は、蛋白質の少ない順に並べてあります。ざっと見て、蛋白質の多い食品はリンも多く含まれています。何を重点に見るかは患者様の状況によって違うかもしれませんが、例えば低重量で高たんぱくといえば、鶏のひき肉で、高たんぱくの割りに低リン食といえます。調理方法によっても多少変化がありますが焼いても蛋白は殆ど変わりません。茹でるとリンは若干低くなります。また、焼き汁が多く出るものはリンもある程度落とす事ができます。
次に魚類です。(表2)皆さんはどの魚を良く召し上がりますか?例えば刺身ならマグロは他の刺身よりやや高たんぱくですが、リンは2倍ほど高くなっています。焼き魚は、鯵や鮭はリンが高めです。干し物は塩分も注意が必要ですね。栄養士田辺先生からの情報では刺身は加熱しない分リンは上がりやすいとの事です。今後乳製品や果物など色々ご紹介しますが、細かい数字はともかくとして、大体の目安としてみて下さい。例えば、同じ量の肉類を食べるにしても量は少なくて蛋白の多いものはどれか・・・とか、リンは少量で抑えるならどれを食べればよいか・・・などご自身の状況に合わせて参考にしていただければ幸いです。リンが高いものは一切食べてはいけないわけではありません。そのような時はリン吸着剤を併用して服用すればよいわけです。後は食する頻度の問題ともいえます。
「私がいつも食べている食材が載ってない」と思われた方は気軽に質問してください。頑張って調べてみます。 |