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第二仁成クリニック

院長   吾妻 眞幸

明けましておめでとうございます。新年のご挨拶をさせていただきます。 十二支の最初の年になりました。ねずみ年は財をなす年といわれていますが、どんな年になるのでしょうかね?昨年は色々と嫌な事件や事故が多発するし、医療制度改正(改悪?)によって、医療現場では色々なトラブルの報道がありました。今年こそは良い年になる事を願っているのは私だけではないと思います。また、今年の4月には診療報酬の改定が予定されており、更に劣悪な医療環境になる事が予想されています。昨年度は、研修医制度の改革によって病院の医師数の確保が困難となって閉院となったり、病院の経営を維持するため入院ベッド数を減らし、入院期間を短縮などで対応しました。例えば、身体に異常があり、検査目的で入院したとすると検査が終わればよほど緊急性がない限り一旦退院になります。病気が見つかったんだから治療まで継続入院という事にはならないのです。入院中したついでに、あっちもこっちも治してもらおうと思っても入院期間が長くなってしまうため、入院目的科以外の診療科には診てもらえません。入院ベッド数は減るし、閉院する病院も増えて、ますます入院するには厳しい状況になっています。そうなると在宅でという事になりますが、介護保険を利用して施設に入所してもかなりの経済的負担が生じます。透析は受けていても、元気で暮らさないとあかんという事です。前おきが長くなりましたが、ここで川西の第二仁成クリニックの紹介をします。 "第二の人生" 頑張るぞ!ってネーミング、いいと思いません? そういう訳で患者さんに頑張ってもらうため、従来の透析施設にはない設計と設備を導入しました。受付はシティホテルの様なカウンターにしました。上履きを廃止し、土足のまま入室し専用ロッカーを廃止し、パジャマに着替える事なく私服のままで治療を受けてもらう様にしました(希望者には着替え様の上着を用意しています)。 ロッカールームを廃止した代わりに待合室を広くし、依藤先生お気に入りの3mの巨大アート水槽(熱帯魚がうじゃうじゃ)や、ゆったりとくつろげるソファーを配置し、食事スペースも確保しました。女性の方には透析後の身だしなみを整えてもらうためパウダールームも造っています。口紅だけでも化粧すれば気合が入るでしょう? クリニックっぽい所に来て、上履きに履き替え、パジャマに着替えるとやっぱり、自分は病人やな~って気がしませんか? 治療室もイスによる透析を主にしました。サウナにあるくつろげるイスをベースに、透析用に改造しているので長時間座っていても疲れないと思います(仁成クリニックオリジナル)。また、座る事によって血圧も安定するという利点もあります。治療室全体をすっきりとしたスペースにし、感染防止のため清潔、不潔ゾーンに分け医療器具は目に付かない様な配置にしています。また、天井には "ヒポクラテスの木"をイメージしたデザイン画を描いています。紀元前四〇〇年頃にこの木の下で"医学の祖"といわれるヒポクラテスが弟子達に医の倫理と客観性を説いたといわれている木です。ヒポクラテスの教えに背かない様にという戒めの意味も込めています。今までにないクリニック造りをしたのは、 "病は気から" という諺にもある様に、普段と変わらない状態で治療を受けてもらい気力が萎えない様にしてもらうためです(たまに、ここは何ですか~? って人が来られる事もあります)。今年一年間、何が起きるか誰も分かりませんが、気合と根性で頑張りましょう。

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