理事長ごあいさつ
明けましておめでとうございます。
本年も仁成クリニック、第二仁成クリニックを宜しくお願い申し上げます。
今年の干支は丑ですが、ウシから連想されるものは神戸・松坂・サーロイン・カルビやタンなどどうしても食べ物が浮かんできます。諺をみると、ウシは馬に比べ良く扱われてはいないようです。『牛に対して琴を弾ず』(おろかなものに道理を説いても無駄だ) 『牛を馬に乗り換える』(劣ったものから優れたものに替えること)と散々です。
もっと牛を評価したものはないのかなと探した所、『牛にひかれて善光寺まいり』(不信心な者がふとしたことで信仰を持つようになること)これは牛が知らず知らずのうちに善光寺に連れて行ってくれた仏の使者なのかなと直訳しましたが、本来は泥棒をした牛を探している内に善光寺までやってきた所から出た諺だそうです。中には『二十坊主に牛のふぐり、五十坊主に鹿の角』というものがあります。皆さん、意味わかりますか?これが唯一牛を評価したものかも知れません。正解は文末に書くこととします。
しかし、いにしえより牛は、優しく・安全な・誠実な動物として農作業や運搬で人に利用されてきました。今年のクリニックの姿勢も、急ぐことなく着実に、安全にまた、誠実に歩む牛の如くありたいと考えております。
小泉改革で加速されたわが国の医療崩壊もようやくマスコミに取り上げられ、国民の危機意識の高まりに政府もやっと対策に乗り出した矢先、百年に一度の世界的な大不況が、襲いました。これが医療費に及ぶことは必定ですが、国民の命を守る医療を犠牲にすると国が成り立たなくなることを為政者は肝に銘じるべきでしょう。『角を矯めて牛を殺す』の格言を麻生首相に捧げたいと思います。
最後に、『二十坊主に牛の・・・・・』の意味ですが、牛の金玉は落ちそうで落ちず、鹿の角は落ちなさそうで落ちることから、若い
僧は堕落しそうで堕落せず、高年齢の僧は堕落しないように見えて堕落するという事をたとえた言葉。
正月から、下品な話で申し訳ありません。
理事長 依藤 良一