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仁成会 定期勉強会 特別講演

昇幹夫先生 画像
日本笑い学会副会長
(医師)昇 幹夫 先生

『元気で長生きPPKのコツ!あなたの笑顔 なにより薬』
近年「笑い」の持つ医学的効用が明らかになってきました。元気で長生き出来るポイントは、食・動・息・思(心)の4つなのだそうです。そしてその4つの要素を全て満たしてくれるもの、それが「笑い」です。笑いに包まれた前向きな生活が、ストレス解消・免疫力強化・血行促進等につながり、私たちの人生を豊かな方向に導いてくれるのです。そこで今回は、産婦人科・麻酔科医師として活躍される一方で、「日本笑い学会」副会長を務める、昇 幹夫医師をお招きし、「笑い」の持つ様々な効用についてご講演いただきました。

■ 笑うことで病気がよくなる?

イラスト1

20歳から62歳までのがん患者を含む19人が、吉本新喜劇を観て、3時間大笑いしました。すると、体内のがん細胞をやっつけるNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)が非常に元気になることがわかりました。わずか5分間笑うことで、NK細胞は活性化します。注射で活性化させようとすると3日もかかるそうです。
NK細胞の働きは年齢と共に低下するので、年をとるとがんになりやすくなります。でも、笑って暮らせば、がんになりにくくなるのです。

NK細胞を活性化させる5つの方法

① 笑うこと
② 泣くこと
これがまたいいのです。涙と一緒にストレスを全部出してすっきりしましょう。
泣く時はシクシク、4×9で36。笑う時はハッハッで8×8の64。合わせるとちょうど100になります。泣いて、笑って、ちょっとだけ、笑いの多い人生っていいでしょう? ♪ 泣きなさ~い、笑いなさ~い♪という歌がありますが、その通りなのです。
③ 話を聞いてもらう事
人に話を聞いてもらうとホッとするでしょう。これを 〝ホッとライン ″といいます。最低2人のホッとラインを持ちましょう。但し配偶者はホッとラインにはなりません。夫婦は修行の場です。(笑)
④ お華粧しましょう
化粧(化けるのではなく)華粧(華やかによそおう)のが本来の字です。年をとってもお華粧して、明るく楽しい気分になりましょう。人に見られているという適度なストレスというスパイスが、とても大切です。
⑤ 歌うこと
みんなで一緒に楽しく歌いましょう。カラオケで歌うとNK細胞は活性化します。ただ聞かされた方は下がったりという事もあるかも・・・・。

■ がんだけではありません

笑って良くなるのは、がんだけではありません。リウマチだって、糖尿だって、アトピーだって、ちゃんと結果が出ています。そして実際に、こういった病気の治療に落語や漫才等の「笑い」を取り入れている病院もあるのです。

■ その他の話

(子供たちは胎内記憶を持っている) 3歳頃の子供には、お腹の中にいた時の事を覚えている子が少なくありません。
3人に1人は胎内記憶を持っているそうです。「お腹の中で寒かったよ」と言った子供のお母さんは、冷たい飲み物ばかり飲んでいたそうです。「苦しかったよ」と言った子供のお母さんは、喫煙の習慣があったそうです。他にも、結婚式の時、既にお腹に赤ちゃんがいたご夫婦の子供は「ママとパパが一緒にケーキ切ってるとこ見てたんだよ」と話してくれたそうです。そして驚くことに、お腹の中にやってくる前の記憶を話してくれる子もいるそうです。「お空の上から、どのパパとママにしようかな~って探して、それで優しそうだったから選んだんだよ」と話してくれたりするそうです。

以上、笑いにあふれた講演の内容を簡単にまとめさせて頂きました。まるで、綾小路きみまろさんの漫談を聞いているかのようなリズミカルで楽しい講演内容でした。

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