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消毒と傷の話

イラスト01
イラスト02

前回の新春号でご紹介した乾燥肌対策の続きのような話ですが、一般にも十分通用することなので参考にしてください。
これは、当院スタッフの勉強会で行われた講義についてです。抜粋して紹介させていただきます。
まず消毒のことからですが、現在消毒についての概念は昔とは逆のことが行われるようになっています。かつて、傷ができるとアルコールなどで消毒をして、その後傷口はしっかり乾かすのが一般的でした(傷のないところは従来のような消毒で行います)。しかし現在は、消毒自体が患部の組織を傷つけるので、消毒は行わず水道水などの流水で洗い流し、乾燥させずに濡らして治すことが主流となっています。この方が治りも早く,洗い流すことにより傷口に付着したゴミなども一緒に洗い落としシミになることを防ぐことができます。出血などがあるときは、洗い流した後に市販のキズパワーパッドを張っておくと傷がきれいに治ってくれます。この時、傷口が感染している場合などは抗生剤軟膏を塗ってガーゼなどで保護しなければなりません。
次はこの傷についてです。傷には切り傷のような線の傷と、擦り傷のような面の傷があります。またその傷については浅い、深いなどに分類されます。一般的に浅い傷についてはそのままでも治りますが、深い傷にたいしては皮膚の縫合(縫う手術)植皮(新たな皮膚をくっつける)手術を行わなければならない場合もあります。どちらにしても傷痕を残さないためにも、①早く治す(湿った環境で感染させないようにして)②固定と圧迫(3ヶ月テーピングや火傷の場合はスポンジでの圧迫など)することが大切です。

編集後記

今年の冬は、例年になく寒かったですね。やっと春になったと思ったら、また暑い夏ですかね。年とると、毎年過ぎるのが早いわ。そうそう、今年も朝顔の種を植えなきゃ

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