● 調査実施期間・・平成19年4月9日・10日 ● 調査票配布数・・透析の患者さん 120名 ● 調査票回収率・・☆『患者さん満足度調査』 75%(N=90) ☆『ご家族満足度調査』 55.8%(N=67)
★昨年までの第三者機関への委託調査から、今回は回収率改善を図って当院で行ないました。過去3年に比べ回収率が改善いたしました。
(1)患者さんの満足度 *5段階評価平均・・・4.1(%表示 満足度・・・82.7%)
(2)ご家族満足度調査 *5段階評価平均・・・4(%表示 満足度・・・80.0%) 満足度(やや満足、満足)は、患者さん、ご家族とも80%以上の高い評価を頂きました。 この結果は、過去のアンケートでご指摘のあった問題を、年々改善を重ねてきた結果を評価して頂いたものと考えます。
当院で改善すべき部門や問題についてお聞きしました。
【患者さん】 『事務的である』との意見が依然見られましたが、件数は減少しています。今年度の特徴として、『個人の能力差』を指摘する意見が多く見られました。個人の能力アップへの更なる取り組みをして参ります。スタッフレターに関しては、肯定的な意見を多く頂戴しました。今後も継続してゆきます。 【ご家族】 この項目に関するご意見、ご要望はありませんでした。
(2)診療・治療に関すること 【患者さん】 昨年度より実施しています家族同席の面談により、総合的な病状報告や不安点の抽出、今後の検査計画などが円滑に出来るようになりましたが、日常診療での訪床や回診をもっと望む声も聞かれ、今後も努力してゆきます。 【ご家族】 家族面談やスタッフレター等により昨年に比べて改善が見られます。しかし、『シャント手術に関連した苦情』や『検査結果を早く返してほしい』、『新しい技術への対応はどうか』といった意見がありました。
(3)コミュニケーション 【患者さん】 日常診療での対話不足を感じている患者さんが増えています。マニュアルに沿ったミスのない医療を追求するあまり余裕がなく事務的に仕事をしているように感じられるのでしょう。『情報の収集』だけでなく、もう一言の対話を心がけます。
(4)送迎に関すること 【ご家族】 『どのような人が送迎の対象になるの』という適応基準を聞く意見がありました。以前にもお知らせいたしましたが、今後も定期的に仁成航路に掲載します。 ※ 送迎に関する適応基準 ・要介護認定を受けた方は、原則介護タクシーを利用していただきます。 ・要支援者のうち、ご家族の通院支援ができない状況の方で後期高齢者、視力障害者、歩行障害等、通院が一人では困難な方。
(5)施設・設備に関すること 昨年に比べ、この項目が増加しました。更衣室やトイレの換気は、昨年も指摘され対応として、強制換気扇を購入しましたが、十分有効に活用されていないため、ご指摘を受けたようです。また、感冒罹患者に対する意見もあり(カーテンの設置やマスクの強制使用)、今後検討すべき課題と考えます。その他、『車椅子の利用やヘルパーさんの増加で狭くなった』、『掲示物をもっと見やすく』、『洋服掛けが少ない』という意見がありました。可能なものから改善してゆきます。
(6)その他 『検査機器の充実(胃カメラ・エコー)』:専門性の高い検査はやはり専門医に任せるべきと考えます。 『枕にタオル、ベッドにバスタオルを敷くことを徹底して欲しい』:強制は難しいことですが、当院としては皆様に不快感を与えないようベッドや枕の清潔を保つよう努力いたします。 『手術室の衛生管理』:本来手術室でない場所で小外科手術(シャント、手根管手術)を行なっておりますので、ご指摘はごもっともと思います。余分なものを整理し、清潔を心がけます。