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皆様2021年明けましておめでとうございます。
昨年を振り返ると、新型コロナウィルス感染症が猛威を振るい、日本をはじめ、世界中が対応に追われた一年でした。感染症の詳細に関しましては前号で述べましたので割愛しますが、海外では再流行が見られており、今後もワクチンや、幅広く使用可能な抗ウイルス薬が簡便に使用出来るようになるまで、対ウイルスの生活様式(三密の回避)が引き続き必要です。
具体的には、マスクの着用、人と距離を取り対面で話す場合は時間を短くする(特に食事の時)、食事前の手洗いを必ず行う、定期的な換気、といった行動が重要です。皆様が、クリニックにお越しの際は、ご自宅で検温をして頂き、37.5℃以上の発熱があった場合は来院前に必ず御連絡下さい。感染防御は全員での対応が重要となります。御不便をおかけしますが、引き続き御協力をお願い申し上げます。

さて、今回は我が家の猫の話をします。名前を「福」と言います。当時福島県の大学に通っていた義兄が、道路脇で鳴いている野良猫に一目惚れして引き取ったというのが、名前の由来です。その後、妻の実家に引き取られ、結婚して我が家にやってきました。現在推定9歳で、写真の通り何とも言えない貫禄があります。
福の中で私は、家庭内カースト制度最下位と思っているようです。というのも、私が帰宅すると、常にドスの効いた低音で好物の鰹節を求め、足にすり寄ってきますが、体格が良い為、私にすれば体当たりしているようにしか思えないからです。鰹節を食べ機嫌が良いとお腹を見せて寝転がります。たまに鰹節を食べ過ぎて嘔吐する事があり、その時は一旦現場から立ち去り、暫くして戻ってきて、後ろ足で床を掻いて証拠を隠滅しようとします。(我が家はフローリングなので出来ていないのですが…)更に、準備した爪研ぎは殆ど使わず、畳やカーペットで研ぎます。内弁慶で、私には高圧的ですが、知らない人が居ると決して出てきません。引っ越しで、外に連れ出した時は、過呼吸状態になったりしました。
こんな福ですが、私が不機嫌な時には足下で黙って座っています。気が利くのか利かないのか、未だに解りません。性格はともかく、見た目は写真の通り、中々かわいいと思います。最近は大分ふくよかになってきました。家族の一員として、肥満にならないよう、生活管理をしっかりしようと思っています。福のふくよかな姿を御覧頂きつつ、新年の御挨拶とさせて頂きます。本年もよろしくお願い申し上げます。

仁成会理事長 依藤 壮史

新年、おめでとうございます。
本年も変わらず安定した透析生活が送れることを目標に一緒に頑張っていきましょう。
令和二年は、新型コロナウィルス感染症で終始した一年でした。まさに、庚子の特徴である「変革の年」でした。あたり前の生活がなんとなく当たり前にできなくなりました。これは、程度の差こそあれ、どなたにも起こった変化ではないでしょうか。マスクが必需品となり、マスクをしていないと非難の目で見られる様になりました。利点としては、人前でマスクをとる事がなくなったため、ニンニクたっぷりのご飯は気にせず食べられるし、髭剃りも必要なくなりました。家電店で髭を揃えるシェーバーがバカ売れしている様です。女性は口紅など化粧をしなくなったみたいで、化粧品の売れ行きがおちている様です。
医療界も受診を控えたり、入院や手術が延期されたりと多大な影響がありましたが、透析治療は、この様な状況でも継続しなければならず、医療者を含めストレスがかかった一年でした。今年も状況はあまり変わらないかもしれませんが、ウイルスの解明や、一年間の実践した感染対策の経験を活かして少しは気分的に楽になれると思っています。コロナのお陰で、普通で過ごせる事の有難さをつくづく感じました。これは、コロナ禍での数少ない良かった事かもしれません。
さて、辛丑の今年は、どんな年になるでしょう。延期された東京オリンピックが開催されますが、無事に終了する事を願うばかりです。ネット情報によれば、今年は我慢の年。昨年に続きコロナに振り回されそうです。
コロナ禍は、今後も油断できませんが、錯綜する情報を上手く整理して、柔軟に対応していくことが求められます。
ワクチンや治療薬が開発されない限り、元の生活には戻せないと思いますが、これからの「新しい生活」をできるだけ豊かに、穏やかに過ごせるように、知恵を絞っていきましょう。

第二仁成クリニック院長 吾妻 眞幸

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
私事ですが、昨年1月2に齢70を迎え、これを機に後期高齢までの5年間をいかに生きるか、その道しるべを探していました。その中で、ドイツの哲学者ニーチェの言葉に出合い、心に響きました。いくつかのフレーズをご紹介します。
皆さんの心に触れれば参考にしてください。

♦いつも機嫌よく生きるコツ
人の助けになるか、社会の役に立つこと。そのことで自分という存在の意味が実感され、純粋な喜びになる。
♦仕事をするのは良い事だ
仕事に携わることは、私たちを悪から遠ざける。くだらない妄想を抱くことを忘れさせる。そして、心地よい疲れと報酬まで与えてくれる。
♦少しの悔いもない生き方をする
今のこの人生をもう一度そっくりそのまま繰り返してもかまわないという生き方をする。
♦四つの徳を持つ
自分自身と友人に対しては、いつも誠実であれ。敵に対しては勇気を持て。敗者に対しては寛容さを持て。その他あらゆる場合については、常に礼儀を保て。
♦批判という風を入れよ
批判は疑い深くて意地悪な意見ではない。批判は風だ。頬には冷たいが、乾燥させて悪い菌の繁殖を防ぐ役割がある。だから批判はどんどん聞いたほうが良い。
♦借りたものは多く返す
返済するときは、たっぷり返すこと。自分がかつて受けたものより多く返すこと。その多い分は相手にとって利子になり、相手を嬉しがらせる。また、かつては借りなければならなかった人が、これだけ返してくれるようになったと喜んでくれる。返すほうも、多く返すことによって助けてもらった時の屈辱感を買い戻すことになる。そのことが返すほうにも喜びをもたらす。
♦後始末を忘れない
建築家の道徳とは、家を建てたら足場をきれいに取り払うことだ。園芸家の道徳は、枝を切り終わったら落ちた枝や葉を掃除しておくことだ。これと同じように、私たちも何かを成したら、きちんと後始末をしなければならない。そうして初めて着手した物事がようやく終わり完成させたことになる。
♦矜持(誇り)を持て
ほとんどの孔雀は、人の前でその麗しい尾を隠す。これは、孔雀の矜持と呼ばれている。孔雀のような動物でもそうなのだから、私たちは人間として一層の慎みと矜持を持つべきであろう。

年初に当たり、改めて心に刻みこれからの5年間を生きていこうと思いました。

依藤 良一

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