おせち料理を楽しむポイント
新しい年を迎え、お正月の食卓にはやっぱりおせちが定番ですよね。
おせち料理は保存を効かせるため塩分が多く更に、特別なお料理ですから、普段より食べ過ぎてしまいがちです。その為、「お正月明けは、いつもより体重が増えた」「カリウムやリンの値が高かった」という経験をされた患者様は少なくないと思います。そこで今回は、召し上がり方のポイントを成分ごとに幾つかまとめてみました。「もう既に沢山食べたよ~」と仰る方が殆どでしょうが、今後の参考にして頂ければ幸いです。
食塩
どの料理にも食塩が多く含まれますので、食べる量を調整しましょう。
中でも「数の子」や「かまぼこ」はすでに味付けされている加工品です。そのままの味を楽しみ、しょうゆなどを付けるのは控えめにしましょう。
リン
田作りのような骨ごと食べる魚にはリンが多く含まれます。その他、いくらなどの魚卵にもリンが多く含まれますので、おせち料理に入っている場合は食べすぎに注意が必要です。
カリウム
カリウムは栗きんとん、お煮しめの「たけのこ、れんこん、里芋」などの具材、昆布巻きに多く含まれますので食べる量に注意が必要です。また、黒豆や田作りは一つひとつが小さいため、一度に多く食べすぎてしまいがちになり、カリウムを多く摂りすぎる可能性があります。一粒一粒食べるように心がけると良いでしょう。
~食べ方のコツ~
- ①「一つのものを多く食べるのではなく、色々なものを少しずつ食べる」
- 「好きな田作りだけをたくさん食べる」となると、カリウムもリンも多く摂りすぎてしまいます。
いろいろなものを少しずつ食べることで、栄養バランスも良くなります。 - ②「食べる分を始めに取り分ける」
- お重から直接食べていくと量が分からなくなり、ついつい食べすぎてしまいがちです。「これが私の分」と始めに取り分けておくと良いでしょう。
- ③「食べすぎた場合は、他の食事で調整する」
- どうしても食べすぎてしまったときには、そのままにせず、次の食事では塩分やカリウム、リンに注意して食べる量を調整しましょう。
とはいえ、せっかくのお正月なんですから、リンやカリウムの吸着剤も有効に服用しながらおいしく召し上がって下さいね。