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《かゆみ》・・・・・柴田聖子(しばた せいこ)
かゆみは、透析患者さんにとって、つらい合併症の一つです。今回はかゆみを和らげる生活上の注意点をお話しします。
*衣類
肌着は綿素材にしましょう。
*室温・温度
室内暖房や電気毛布・電気カーペットは控えめにしましょう。室内の乾燥が強いときは、加湿器を使用して乾燥を防ぎましょう。
*紫外線
紫外線によって皮膚刺激を受け乾燥を引き起こします。 帽子や日傘、UVカットするシャツの着用や紫外線を吸収しやすい黒い服などで外出するよう心がけてください。
*食事
リンの多い食品は控えましょう。アルコールは血液循環が良くなりかゆみを増します。カフェインや香辛料・アクの強い物も良くありません。
* 運動
適度な運動で気分転換を図りましょう。運動後の汗は良く洗い流してください。
*ストレス
イライラやストレスを解消することもかゆみを和らげる効果があります。リラックス音楽を聴いたり、アロマテラピーのように香りを楽しむことでもストレス解消に役立ちます。
*入浴
一番風呂は避けて二番風呂に入りましょう。(軟水化して刺激が少ない) 使うタオルは、柔らかい綿を使用してください。石鹸は普通のもので結構ですが、泡立てて 、手か柔らかい綿で身体を洗い十分に流してください。擦り過ぎは、角質を破壊してかゆみ刺激を受けやすくなったり、角質層の水分保持能力が低下して乾燥します。熱いお湯は避けて、ぬるめのお湯に入りましょう。
入浴後は皮膚の浸透性が良くなっていますから、保湿剤や軟膏塗布の良いタイミングです。

*軟膏の塗り方
塗る前に暖かいタオルで清拭すると皮膚の気化熱を奪い、かゆみを和らげます。一日2〜3回薄くゆっくりのばしてください。
*透析後のスキンケア
穿刺部位を除き、ぬるま湯に浸した柔らかいタオルで優しく清拭します。テープの接着部分は、粘着剤をきれいに拭き取ってください。赤くかぶれたときは専用の軟膏を塗りましょう。
*それでもかゆかったら
皮膚を掻く場合は、皮膚に傷を付けないように爪を短く切る、手袋をはめる、孫の手にガーゼを巻きつける等の工夫をして掻きましょう。